自作PC

6万円台で格安ゲーミングパソコンを自作

 2020年1月3日 /  2020年5月20日

メモリとグラボが余っていたのでパソコンを自作しました。
普通に組んでも面白くないので、「すべて新品パーツでとにかく安く作る」が今回のテーマ。
多少の不安は残るものの、6万円台で十分遊べるゲーミングパソコンが完成しました。
「ゲーミングパソコンが欲しいけど、極力出費を抑えたい!」
という方はぜひ参考にしてみてください。

目次リンク

パーツ選定と購入費用のまとめ

CPUとマザーボード

OSとストレージ

グラフィックカード

メモリ

電源

ケース

自作パソコンの主な組立手順

CPUとメモリの取り付け

マザーボードの取り付け

電源の取り付け

SSDの取り付け

グラフィックボードの準備

ケーブル・配線の接続

パソコンの起動チェック

ケーブル・配線の整理

格安ゲーミングPCのベンチマーク

CINEBENCH R15

Fire Strike

VR Mark

Crystal Disk Mark

オンラインゲーム

クリエイティブ用途

PCゲームのフレームレート検証

グラフィック設定によるちがい

ゲーム実況や動画配信も可能

CPUの発熱や静音性も問題なし

格安でパソコンを手に入れるコツ

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BTOパソコンもあなどれない

6万円台でゲーミングPCは作れる

パーツ選定と購入費用のまとめ


今回選んだパーツと購入費用は以下の通り。

自作パソコンの費用明細
CPU
Ryzen 5 2600 20,732円
マザーボード
ASUS PRIME B450M-A
GPUMSI
メモリ
CORSAIR CMK16GX4M2A2666 8,459円電源
玄人志向 KRPW-L5-500W/80+ 3,608円ケース
Thermaltake Versa H17 2,915円
ストレージ
Crucial BX500 240GB16,967円OS
Windows 10 Home 64bit
合計68,449円

メモリを8GB(4GB×2)にすれば3,000~4,000円ほど安くできますが、6万円を切るのはさすがに厳しそう。
新品という縛りを外せば、グラボやCPUなどは安いものが見つかるかも。
ドスパラ楽天市場、クレジットカードのポイント還元も計算に含めると、実質的な出費は65,000円くらい。
それぞれのパーツについて簡単に触れておきます。

CPUはRyzen5 2600をチョイス。
そこそこゲームを動かせて価格が安いCPUとなると、現状では最適解と判断。
予算を気にしないなら第3世代のRyzenがおすすめ。

CPU

マザーボード

マザーボードASUSのPRIME B450M-A。
microATXマザーボードで必要最低限の機能が搭載されています。
楽天パソコン工房でRyzen5 2600とPRIME B450M-Aのセットが約2万円という格安で販売されているのを発見して迷わず購入。

ASRockのマザーボードを買うつもりでしたが、「とにかく安く作る」がテーマなので値段を優先しました。
PRIME B450M-Aの詳しいスペックはASUS公式サイトをご覧ください。

CPUクーラーは付属品

今回CPUクーラーは購入せず、Ryzen 5 2600の付属品を使います。

グリスも1本余っているのですが、最初からCPUクーラーに付着しているものを使用。
本当にグリスついているのかな・・・と不安に思って軽く指で触ってしまいました。

OSとストレージ

OSはDSP版のWindows10 Home 64bit。
USBメモリでインストールできるものを探しましたが、一番安いのはDVD-Rを読み込むタイプ。
中身は一緒なので安ければなんでもOKです。
外付けの光学ドライブを持っていない方は、USBでインストールできるタイプをおすすめします。

OS

SSD

通常Windows10 Homeだけで16,000円くらいするところ、ドスパラで240GBのSSDがセットになって約17,000円で販売されていました。
これは安い。

配線不要で転送速度の速いNVMe M.2 SSDで組みたかったのですが、ここも値段を優先。
欲を言えば、容量も500GBは欲しいところです。

グラフィックカード

グラフィックカードは以前買ったまま放置していたMSIRadeon RX570。

ゲームのグラフィック設定を適切に調整すれば、フルHDモニターで快適に遊べる実力があります。
GTX1650とGTX1660の中間くらいのパワーがありながら、16,000円くらいで買えるのは格安。
GTX16シリーズと比べて消費電力が高いという欠点はあるものの、月々の電気代がちょこっと上がる程度です。

RX570については以下の記事にもまとめているので、気になる方はあわせてご覧ください。

RX570レビュー|MSI Radeon RX570 ARMOR 8G

メモリ

メモリは以前検証のために購入したコルセアの16GB(DDR4-2666MHz、8GB×2)を使用。

予算を抑えるならメモリは8GBでいいと思いますが、16GBあるとゲーム以外の用途でも役立ちます。

電源

今回もっとも不安だった買い物は電源。
値段最優先で玄人志向の500Wを選びましたが、果たして長く使えるのでしょうか。
500Wを買った理由はRadeon RX570の推奨電源が450Wだったから。

格安BTOパソコンでも電源には80PLUS認証の「BRONZE」が搭載されているのに、こちらは80PLUSで変換効率がもっとも低い「STANDARD」。
自作パソコンの世界において「電源には金をかけろ」は定説。

「いつか壊れるかも・・・」という不安を抱きながら日々パソコンを使うのは、精神衛生上よくありません。
予算が許すなら、電源はいいものを選んだほうがよさそう。
電源の詳しいスペックは玄人志向の公式サイトをご覧ください。

ケース


電源と打って変わって、心から「いい買い物をした!」と思えたのはPCケース。
ThermaltakeのVersa H17は、3,000円でお釣りがくる格安ミニタワー。

想像以上にしっかりしたケースで、これが3,000円で買えるなら大満足です。
底面は通気口が開いていて、メッシュパネルは取り外し可能。
天板の通気部分にはマグネット式のメッシュパネルがついています。

格安ケースなのにメンテナンスもしやすいなんて素敵。
USBポートは3.0が1つと2.0が2つ、イヤホンとマイクも使えます。
マザーボードmicroATXMini-ITXに対応、リアファンも1基付属。
ケースファンは最大5基まで搭載できます。

グラフィックカードは最大350mm、水冷ラジエータは280mmまで搭載可能。
見た目が地味という点以外、目立った欠点がほとんどないPCケースです。

ちなみにパソコン内部を見せたい方は、値段は少しアップしますがアクリルパネルを搭載したVersa H18がおすすめ。
Versa H17の詳しいスペックは株式会社アスク(販売代理店)の公式サイトをご覧ください。

自作パソコンの主な組立手順

ここからは組立手順について簡単にまとめておきます。
パソコンの自作が初めての方は参考にしてみてください。

CPUとメモリの取り付け


まず最初にやることはマザーボードにCPUとメモリを取り付けること。

銀色のレバーを持ち上げて、CPUを設置します。
ちなみにCPUやマザーボードに触るときは、静電気を防いでくれる手袋の装着がおすすめです。

マザーボードとCPU、それぞれの▲マークを合わせて、CPUをそっと置きます。
向きがそろっていればスポっとハマります。
CPUを置いたらレバーを下ろして固定。

これでCPUの設置は完了。
続いてメモリを取り付けます。

CPUと同じように、メモリにも向きがあります。

向きが合わないと刺さらないのでよく見ましょう。
4つあるメモリスロットのうち、どこに刺せばいいかはマザーボードの説明書に書いてあります。

今回は灰色の部分に8GBのメモリを2枚刺しました。

CPUはそっと置くだけでハマりましたが、メモリは力を入れて押し込まないと入りません。
「こんなに力を入れて大丈夫なのかな・・・」
と不安になっても勇気を出してグッと押し込みましょう。

CPUクーラーも取り付け


CPUとメモリの次はCPUクーラー。
クーラーにグリスがついているので、説明書を見ながらネジをしめていくだけ。
ネジが固くて予想以上に手こずりました。
対角線上にちょっとずつネジをしめていかないとうまく固定できません。

マザーボードの取り付け


CPUクーラーをがっちり固定できたら、PCケースにマザーボードを取り付けます。
まずはバックパネルをケースにはめこみます。

バックパネルが一体化しているマザーボードもあります。
ちょっと力を入れると曲がってしまうので、丁寧にはめこみましょう。

マザーボードをバックパネルに固定したら、PCケースにねじ止め。

バックパネルもきれいにくっつきました。

電源の取り付け

ここからは電源を取り付けます。

今回選んだ電源はプラグインに非対応。
プラグイン電源とは必要なケーブルだけを抜き差しできるタイプで、配線をすっきりまとめられるのが魅力。

使わないケーブルがあっても外せないのは格安電源の宿命です。

電源をケースの下側に入れてネジで固定。
ケース底面に通気用の穴があるので、電源のファンが下側に向くように設置しています。

なんの電源が入っているか見えるのは便利。
ただ、シールが微妙に斜めなのが気になる・・・格安品だから仕方ありません。

SSDの取り付け

SSDはケースに付属していたゴムパーツをネジで固定。

ゴムパーツをケースにはめ込んで終了。
すごく簡単です。

ケースによってストレージの取り付け方法が異なるので、説明書をよく読みましょう。

グラフィックボードの準備


グラフィックボードを取り付けるには、ケースのPCIスロットカバーを外しておく必要があります。
上から2つを外せばいいやと思っていたのですが、正しくは中央の2枚でした。

PCIスロットカバーを外す前にグラボの位置を確認しておくと失敗しません。
グラボを完全に固定するのは各配線をつなげてからです。

ケーブル・配線の接続


マザーボードや電源、ストレージなどを取り付けたので、ケース内部の配線をつなげていきます。
各配線をつなげる前の状態がこちら。

どこに何のケーブルをつなげるべきかはマザーボードの説明書に記載されています。
グラフィックボードはいったん取り外して、各配線をつなげたら再度取り付けます。

CPU補助電源の長さがギリギリで取り付けに苦労しました。
ミドルタワー以上のケースだと延長ケーブルが必要になりそう。

SSDには電源とマザーボードからそれぞれ配線をつなげます。
SATAケーブルはマザーボードに付属していました。
RX570の補助電源は8ピン×1。